2019.7.3
高崎市のお客様から近所で工事をしていた業者さんに屋根の棟の漆喰が取れてますよと言われたので、見てもらいたいとの連絡がありました。
実際に伺って見てみると、棟があるのは屋根の一番高いところにある大棟だけでした。
これは大棟を東から見た状態、何となく遠方からでも漆喰の欠けている様子が見られます。
これは同じ大棟を西側から見た様子。
こちらは完全に漆喰の欠けている様子がわかります。
たぶん声をかけた業者さんはこの西側から見たのだと思われます。
これから実際に屋根の上に上がって見てみましょう。
これは屋根の上から見た大棟の状態。
真っ直ぐではないことがお分かり頂けますでしょうか。
少し左右に蛇行したような状態になっています。
大棟を横から見た様子。
のし瓦という瓦を一枚一枚積み上げて棟を作っていくのですが、のし瓦とのし瓦の間に隙間が生じています。
雪などの影響で形が崩れています。
大棟の漆喰の欠けている様子を近くで見たところ。
漆喰が黒ずんで劣化しています。
漆喰が取れた先の茶色いものは泥土です。
以前は泥土の上に棟を載せて、その脇を漆喰で固めていたのです。
これはさらに近くで見たところ。
漆喰が取れてしまえば、泥土は雨風によって流されるだけです。
そもそも、漆喰と泥土は馴染まないものなので、月日が経つと、このように漆喰は剥がれてしまいます。
お客様には一度棟を取り外して、泥土ではなく南蛮漆喰を塗って、その上に棟を積み上げる方法を提案させて頂きました。
今回のお客様のように、屋根の漆喰や、棟のゆがみなどが気になっている方は、屋根のやまちゃん高崎までお問い合わせください。