2019.10.8
高崎市のお客様で雪害により雨樋や瓦が損傷したお宅で火災保険を使って直す予定なので、保険会社に見積書や写真を提出するための現場の調査をしました。
写真は雪の重みで下に向いた雨樋です。
この下には雨樋からこぼれた雨水を受ける大きなポリバケツが置かれてました。
瓦の異変には旦那様も気付いていたようで1階の隅棟にはひもで結わえた跡がありました。
写真では隅棟ののし瓦がずれてはみ出ているのが確認できます。
もっとわかりやすい状態で隅棟ののし瓦がはみ出ているところがありました。
のし瓦の下には接着剤の役割をする漆喰が塗られているはずなのですがおそらく劣化していて、雪の重みによって形をとどめることができずにずれたのだと思われます。
こちらは屋根の一番高いところにある大棟と隅棟をつなぐ漆喰が劣化しているところが確認できます。
黒いものが漆喰ですが劣化して隙間が生じています。
こちらは完全に漆喰が取れています。
こちらは雪の重みで雨樋を支える金具ごと曲っています。
2階からの凍った雪の塊の落下だと思われます。
1階の平瓦が割れていました。
雪の重みで瓦全体が下にずれているようです。
屋根の先端、軒先の唐草瓦が雨樋に覆いかぶさっています。
下から見上げてみるとよくわかりますが雨樋よりも軒先瓦が前にはみ出しています。
これでは雨樋は屋根の雨水を受け止めることができません。
保険が通れば瓦を新しい南蛮漆喰で積み直しします。
雨樋については足場を組んで架け替えます。