2019.10.19
安中市のお客様からの依頼がありました。
家の中で雨漏りがしているので保険会社に連絡をしたところ、証拠の写真と見積書が必要と言われたのでお願いしたいとのことでした。
今回のお客様の火災保険には風水害の補償も付いています。
お部屋に入らさせていただくと天井には雨のしみた跡が見られます。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが室内の廻り縁には雨水のしみた跡が見られます。
部屋によっては天井部分広範囲に雨水のしみた跡が見られました。
さっそく雨漏りしている屋根を調査することにします。
屋根の一番上の棟瓦は蛇行したような状態になっています。
雪害によるものだと思われます。
正面から見ると鬼瓦がずれて傾いていました。
傾いた鬼瓦の下を覗いて見ると漆喰が取れていました。
漆喰が取れてしまうことで更にその内部にある葺き土も流出してしまい形が崩れてしまいます。
本来雨水の侵入を防ぐために整然と積まれていなくてはならない、のし瓦がはみ出ています。
軒先にある唐草瓦が雨樋に覆いかぶさるような状態になっていました。
おそらく雪の重みで瓦全体が下がっているのだと思われます。
平瓦がずれることによって隙間が生じていました。
こうした隙間は雨水の侵入を招いてしまいます。
また一番棟瓦の崩れ方が激しいところは特に雨漏りがしているので下地の木材も心配です。