2019.10.23
高崎市のお客様からのお電話がありました。屋根の瓦が一枚落ちているので見て欲しいとのことでした。
南側のお宅が建て替えのため更地になったことで自宅の屋根を見られるようになり初めて気付いたとのことです。
確かにスレートの屋根の瓦が一枚割れて雪止めのところでかろうじて止まっています。
状況から瓦にひびの入ったところに雪の重みが加わり割れてズレたものだと考えられます。
これが雪によるものだと思われる理由がほかにもあります。
割れてズレた瓦の下には雨樋があるのですが写真ではちょっとわかりにくいかもしれませんが、この雨樋は変形していて手前に下がっていました。
このような変形は屋根の上から落ちてきた雪の重みでなることが多いのです。
他にも家の周りをまわってみると雪による影響と思われるところがありました。
こちらは雪止め金具の写真ですが左側の方の金具は手前側に倒された状態になっていましたので、雪の重みによる変形と考えられます。
今回のお客様は自然災害に対して補償される保険に入られていましたのでこれらは雪害として報告できます。
他にもこの機会にお客様が双眼鏡を使って屋根を見た所、棟板金に隙間が生じていることに気付かれました。
棟板金は下に貫板という下地の木材があり、劣化して固定する釘が緩んできたときに強い横風を受けると浮いてきます。
そのまま放置しておきますと本当に強風によって棟板金が飛ばされて庭に落下した方もいます。
他にも棟板金のところに隙間の見えるところがありましたので、台風などの強風による風害として保険会社に報告させていただきます。
年々自然災害の規模が大きくなっていますので火災保険にプラス自然災害の補償があると良いですね。