2020.2.1
榛東村にお住まいのお客様から屋根の調査依頼がありました。
昨年の台風19号の時に庭に漆喰が落下していることに気づいたそうです。
お客様の希望は普段見られない屋根の一番高いところの大棟がどうなっているのか調べて欲しいとのことでした。
こちらは大棟の写真になります。
本来は緊結線でしっかりと縛られているはずの平らなのし瓦がたわんだりはみ出したりしています。
大棟の下の平瓦も斜めにずれています。
そしてお客様が一番気にされている大棟の漆喰を調査します。
漆喰が欠けて穴が開いていることがわかります。
取れた漆喰の白い細かい破片が平瓦の上に見られます。
こちらは漆喰が取れたせいで漆喰の内側に塗られている塗り土までもが流れ出ています。
こうなってしまうと瓦の下の防水シートの状態によっては雨漏りしてきてもおかしくありません。
心配なので平側を剥がして防水シートの状態を確認します。
状態が悪いと防水シートが切れていたりするのですが、今回のお客様の場合はそのような状態にはなっていませんでした。
ただ瓦の下に雨水が入り込んで木部に雨水のしみた跡が見られました。
全体的に漆喰の状態は思わしくありません。
大棟は、一度すべての棟瓦を取り外して既存の漆喰や塗り土を除去した後に、すべて南蛮漆喰を塗って棟瓦を積み直しする見積もりをすることになりました。