2020.5.2
安中市のお客様のお宅で棟瓦が雪害によって崩れて雨漏りするようになったので、保険を使って棟瓦の積み直し工事をしています。
前回までに既存の棟瓦を解体して経年劣化した棟瓦の下の粘土などを取り除きました。
今回は棟瓦が崩れないように野地板に棟金具を付けて耐震性のある棟瓦にしていきます。
雨漏り対策として今回は防水性のある南蛮漆喰を使って瓦を積み直していきます。
写真は南蛮漆喰の上にのし瓦をのせたところです。
左右ののし瓦は穴に針金を通してつないであります。
また棟金具に貫通している被覆鉄筋にも針金で結わえてあるので崩れにくくなっています。
こちらは先ほど積んだ一段目のし瓦の上に南蛮漆喰を塗って、さらに二段目のし瓦を載せたところになります。
左右ののし瓦は穴を通じて緊結留め金具でつないであります。
そして二打目のし瓦の上に南蛮漆喰をのし瓦とのし瓦の間に雨水が入らぬように塗ります。
また雨水が侵入しづらくなるように一段目と二段目ではのし瓦の継ぎ目をずらしてあります。
別の場所を見てみると、やはり漆喰のかけらのようなものが奥の平瓦の上に落下していました。
漆喰が取れてしまうと、その内側の粘土などは雨風によって流れ出るようになって、雨漏りの原因となってしまいます。
漆喰のかけらが落ちているのが見られたら、瓦屋根を直すことを検討するタイミングです。