2020.6.25
高崎市のお客様より連絡がありました。
7月1日から受付が始まる高崎市の住環境改善助事業の助成金を使って軒天井を直したいとのことでした。
お客様に話を伺うと、建物はおよそ築30年ほどだそうです。
軒天井は板と板を張り合わせたベニヤで出来ているため、年数の経過とともに張り合わせの接着力も弱まり表面が剥がれてきたようです。
軒天井を直すときはベニヤ板ではなく、表面が剥がれる心配がないケイカル板(ケイ酸カルシウム板)を張ります。
ケイカル板が良いのは不燃材でできているところです。
また軒天井を調査していて気になったのが雨樋です。
写真で見ると1階の横引きの雨樋(軒樋と言います)の中央が下がっていました。
雨樋から雨水が垂れ続けた結果、緑色の苔のような跡が見られます。
屋根の上から見るとこのような状態になっていました。
雨樋の中央部分が完全に下を向いていますので雨水がここから全てこぼれていると考えられます。
雪の重みによる雨樋の変形だと思われますので、火災保険が雪害に対応していれば保険金でも直せます。
他のところの雨樋(軒樋)も水平ではなく、斜めに下がっていました。
1階の雨樋(軒樋)は1階と2階の両方に積もった雪が集まって重みが加わるので、
雪の降った後、このように斜めに下がってしまうことが多いです。