2020.7.9
高崎市にお住いのお客様よりご連絡があり、スレートの屋根を調査しています。
写真は屋根と屋根の合わせ目を保護する棟板金になります。
棟板金の横から釘が出ているのが確認できました。
近くで見ると、このような状態になっていました。
棟板金の下には貫板という下地の木材があるのですが、木材が水分を失って痩せてくると、釘の穴が大きくなって少しずつ釘が出てくるようになります。
ただこの写真の釘は簡単に指でつまんで抜き差しできる状態だったので貫板がスカスカの状態かもしれません。
棟板金を横から見たところ。
棟板金が浮き上がっています、釘は効いていません。
この状態が進行すると、棟板金が突風で飛ばされてしまう場合があります。
実際にお客様のお宅の別のところの屋根の棟板金が落下していました。
2ヶ月ほど前になるそうです。
こちらがその棟板金が取れた屋根になります。
住宅メーカーの人を呼んで見てもらい応急措置をしてもらったそうですが、ビニールシートが破れてボロボロになっていました。
近くで見ると貫板は腐ってボロボロの状態でした。
貫板が欠損しているところは棟板金が風で飛ばされたときに、釘が刺さっていた所ごと取れたからだと思います。
まだ雨漏りはしていないそうなので早めに新しい貫板と棟板金を張った方がよさそうですね。