2020.7.10
高崎市のお客様のお宅のスレートの屋根を調査しています。
写真は屋根の一番高いところの大棟ですが、屋根の南側のスレートは直射日光に晒されますので色褪せているように見えます。
また屋根の合わせ目を守る棟板金が少し浮いて隙間ができているようです。
スレートの屋根は年数が経過して水を弾く力がなくなると、逆に水分を吸収するようになってしまいます。
その結果、スレートの屋根に苔が発生するようになります。
近くで見ると軒先のスレートの一部が欠けています。
スレートに含まれた水分は直射日光に当たって温度が上がればば膨張しますし、気温が下がれば収縮します。
冬場などはスレート内部の水分が凍結することもありますので、その結果スレートにひび割れが起きることがあります。
場所を変えて見てみると、けっこう広範囲に南側の屋根にはひび割れが起きていました。
それだけ温度変化が激しいのかもしれません。
中には、はっきりとスレートが割れてずれているところもありました。
地震や強風が吹いたとき、または屋根に積もった雪がずれ落ちたりするときに、こうしたスレートの破片が庭に落下していることがよくあります。
スレートの屋根全体に傷みが出てきていますので、ガルバリウム鋼板で重ね葺きするカバー工法が良いと思われます。