2020.7.25
高崎市で日本瓦の屋根のお宅を調査しています。
写真は平瓦の上に落下していた漆喰の破片になります。
棟瓦の下には漆喰が塗られているのですが、それが劣化して剥がれ落ちてきたものと思われます。
平瓦から先の方へ目をやると軒先の雨樋、軒樋が少したわんでいるような状態で変形しています。
おそらく雪が積もった時に雪の重みがのしかかって形が歪んだものだと思われます。
雨水が雨樋の中に溜まったままですので、雪のせいで雨樋の勾配が変わって上手く流れていかないのかもしれません。
いずれにせよ火災保険が雪害に対応していれば保険金を使ってどちらも直すことができると思います。
雨樋の雨水が集まる集水器の方を見てみると、屋根の隅に向かって積み上げられている隅棟の先頭の鬼瓦のわきに大きな漆喰のかけらが落ちていました。
角度を変えて見てみると雨樋の中にも落下した漆喰の破片があります。
鬼瓦付近からは粘土などでできている瓦の下の塗り土が流れ出ていることがわかります。
鬼瓦の下、中央部分の漆喰も欠落しているのがわかります。
このまま隅棟を放っておくと雨漏りにつながりかねませんので、隅棟を一度ばらして南蛮漆喰などを使って積み直す工事が必要になります。
また合わせて雨樋も変形してうまく雨水が流れないようなのでかけ替える必要があるかもしれません。
いずれにしても火災保険が雪害に対応していれば隅棟の積み直しと雨樋の架け替えに対して保険金が下りると思います。