2020.11.9
高崎市のお客様のお宅で高崎市の住環境改善事業の助成金を使ってトタンの瓦棒屋根にカバー工法の工事をしています。
既存のトタンの瓦棒屋根の上に野地板を張って防水シートを張りガルバリウム鋼板の板金屋根を張っています。
前回までに屋根と建物の隙間に雨水が入らないようにする雨押え板金を張り、屋根の軒先には防水シートの裏に回った水を排出する唐草板金を取り付けました。
そして今回は屋根の側面のところの板金作業になります。
屋根の板金は建物に接しているところで直角に折り曲げて立ち上げてあります。
雨水が建物側へと流れ込まないようにするためです。
屋根が降(くだ)っているところに接している建物の壁のところを「降り壁(くだりかべ)」と言います。
雨水が流れているところに接していますので屋根の雨漏りが発生しやすい場所の一つになります。
ですので屋根の板金の上にかぶせるようにして降り壁のところに雨押え板金を取り付けます。
今回のお客様の屋根は西側の屋根と東側の屋根で屋根の一番高いところの棟の位置がわずかに段差とずれがあります。
わずかな隙間のところまで防水のための雨押えの板金を張りますが、微妙な奥の隙間のところにはコーキング剤をしっかりと塗りこみます。
そしてコーキングしたところを覆い隠すようにして上からケラバ板金を取り付けます。
ケラバ板金は屋根の横からの雨水を侵入させないために防水シートの上から取り付けます。
屋根の上から流れてくる雨水を雨押え板金やケラバ板金が建物内へ行かないように守ってくれています。