2021.1.16
藤岡市でお客様が所有されている建物を調査しています。
写真は建物の北側の屋根のところになります。
屋根の側面の破風板(はふいた)は塗られていたはずの塗装が剥がれて木肌が露出していて傷んでいます。
群馬は北風が冬場は特に強く吹きますから表からはわかりにくい建物の北側の補修は大事になります。
強風が吹いたせいでしょうか軒裏に張られていたはずのベニヤの軒天井は縦一列に剥がれています。
軒裏の梯子のように見えるのは野縁(のぶち)と言って軒天井の板を固定させるための下地の木組みです。
この軒天井の板が剥がれた所にはベニヤではなく丈夫なケイカル板(ケイ酸カルシウム板)で張り直したいですね。
屋根の傾斜も高さもありますので作業するのには脚立や長梯子ではなく足場を組む必要があります。
屋根の軒先の方に目をやるとベニヤの軒天井にぽっかりと穴が開いています。
ベニヤの板は薄い板の結合体ですからしっかりと接着されていればそこそこの強度を持ちますが、
接着力が弱まればあっという間に剥がれ落ちてしまいますし、水に弱いので塗装などで保護をしておくべきところです。
こうした穴からはハクビシンや鳥などが入ってくるので軒天井に穴が開いている場合は放置しない方が良いです。