2021.1.30
高崎市のお客様の2階の瓦屋根で雨漏りが起きているので直すことになりました。
写真は屋根の一番高いところにある棟瓦を解体しているところになります。
今回のお客様は既存の瓦を再利用するため外した瓦はわきに積み上げておきます。
家が建てられた当時は瓦に粘土を塗るのが主流でしたが今は乾いてボロボロになっています。
冬の群馬は風が強く吹きますので乾燥した粘土は放置しておくと風に吹かれて隣近所に飛んで行ってしまいます。
ですので瓦を外した後の粘土は丁寧に取り除いて袋に詰めて回収します。
瓦を外した後の粘土を近くで見ると雨で流されている形跡が確認できました。
乾燥して劣化した粘土は雨水が入り込むことによって流れ出てくることはよくあります。
ですので今はこうしたことにならないように粘土の代わりに南蛮漆喰を使ったりします。
白く見えるのは粘土が流れ出ないように外側に塗られていた漆喰です。
漆喰は紫外線に強いものではないので瓦の下に隠れるように塗られています。
ですがこの漆喰はひび割れが起きていますし、漆喰の下から粘土が流れ出た形跡も確認できます。
今回のお客様の屋根の雨漏り修理には防水剤の入った漆喰材を使います。
この日は午前中雨が降っていたため作業は午後からになりました。
棟瓦を外していますので雨が入らないように養生をしておきます。