2021.2.10
高崎市で雨漏りしている瓦屋根のお宅の修理をしています。
新しい屋根の防水シート(ルーフィングシート)を張り終えて既存の平瓦を元の位置に葺き直しました。
これから屋根の一番高いところの棟瓦を仕上げていく工程に入ります。
まずは写真にも見える平瓦と平瓦の間の隙間を埋めていきます。
屋根の隙間を埋めるのに今回使用するのはこちらの漆喰材になります。
防水剤が含まれていますので雨水が入りづらくなっています。
また不凍液も含まれていますので冬の群馬の厳しい寒さにも耐えられます。
屋根を直す前は瓦の隙間に粘土が塗られていましたのでそれと比べると格段に耐久性は違います。
まずは漆喰材を塗る前の準備をします。
写真で見ると棟の左右に細い糸が張られているのがおわかりでしょうか。
この糸は「水糸(みずいと)」と言います。
この糸を基準にして棟瓦を左右対称に積み上げていきます。
そして水糸を頼りに漆喰材を棟の隙間に埋めて塗っていきます。
棟のところに漆喰材をたっぷりと載せてから小手などを使って隙間の無いように塗っていきます。
そして塗られた漆喰材の上から「のし瓦」を載せていきます。
のし瓦は板状の瓦です。
今回のお客様の棟にはこの「のし瓦」をこれから4段積み重ねていきます。