2021.2.13
高崎市で雨漏りしているお宅の屋根の修理の工事をしています。
屋根の防水シート(ルーフィングシート)を新しくして平瓦を元の位置に葺き直しました。
これから屋根の頂上を守る棟瓦の積み上げの作業に入ります。
写真は棟瓦を左右対称に積み上げていくための基準となる水糸(黒く細い糸)を張ったところです。
まず瓦と瓦の隙間を埋めて固定する漆喰材(黒)を塗ります。
この漆喰材には防水剤や不凍液が配合されていて様々な自然環境に耐えられるようになっています。
その漆喰材の上から平たい長方形の「のし瓦」を左右均等になるようにして載せます。
のし瓦には小さな穴が開いていますので、その穴に緊結留め金具を使って両側の「のし瓦」が崩れないようにします。
のし瓦を載せていく工程は慎重さが求められますので時間がかかります。
冬の群馬は北風が強く吹いて基準となる水糸が激しく揺れたりすることもありますのでなおさら作業は大変です。
この日も屋根の上には強風が吹いていました。
1段目の「のし瓦」を積んだところで次に棟金具の穴に棒を通していきます。
この棟金具は瓦の下の野地板にビスで固定されてあります。
正式には「耐震棟金具」と言います。文字通り地震でも棟瓦が崩れないようにするための金具です。
耐震棟金具に通している棒は腐食しないようにステンレスの棒が通されます。