2021.3.8
高崎市のお客様より雨樋の継ぎ手のところで雨水が激しく落ちてくるので見て欲しいとの依頼がありました。
問題の雨樋はテラスの軒先に付いている軒樋(のきどい)でした。
さっそく上から雨樋の状態を見てみました。写真は雨樋と雨樋をつなぐ継ぎ手を真上から撮影したものです。
雨樋は年数が経っていて樹脂のコーティングが剥がれてしまい板金部分が見えていますしサビもできています。
同じ雨樋の他のところを撮影した様子。
雨樋から雨水が溢れる原因の一つに風で飛ばされてきた落ち葉などが詰まることがありますが、
今回のお客様の雨樋の中を見る限り特に雨水の流れを邪魔するようなものはありませんでした。
雨樋の継ぎ手から激しく雨水がこぼれてくる原因は他にあるかもしれません。
波板の上にはさらに雨樋が付いています。
よく見ると雨樋の形が歪んでいます。
本当は奥にある雨水を集めて下へ流す集水器に雨水は流れていかなければならないのですが、
その集水器にたどり着く前で雨樋がねじれて下がっているので瓦屋根の雨水が全て波板にこぼれているようです。
今回のお客様は波板と瓦屋根の両方の軒先に付いている雨樋が変形しているため、
上手く集水器へと雨水が回収されていないことが問題のようでした。
お客様には両方の雨樋の架け替えをお勧めさせていただきました。