2021.3.15
高崎市のお客様のトタン屋根の状態を調べています。
トタン屋根はサビやすいので塗装による保護が必要なのですが、今回のお客様のトタンの屋根は塗装の膜が剥がれてサビができています。
瓦棒のそばには釘が落ちています。
よく見ると瓦棒から釘が出ているところがありました。
瓦棒の下には木材があるのですが釘の刺さっている穴が広がって釘が出てきたものと考えられます。
これは一例ですが棟板金の下にも貫板(ぬきいた)という木材があるのですが、釘の刺さっていた穴は広がり釘は無くなっています。
棟板金を固定するはずの貫板は割れているようです。
こちらも棟板金の釘が取れているところですが、下にあるはずの貫板が無くなっています。
こちらはトタン屋根の軒先側ですが、サビどころか割れています。
どうしても雨樋の近くにあるトタンは水しぶきを浴びることが多いのでサビによる劣化も進みます。
本来であれば屋根を水しぶきから守る役割をするはずの唐草板金がサビて雨樋の中に落下しています。
かなり放置されていた状態のトタンの屋根ですので塗装するのは難しい状態です。
現在ではトタンは使わずに軽くて丈夫でサビにくいガルバリウム鋼板を使います。
トタン屋根を剥がすのも大変ですのでトタン屋根全体をガルバリウム鋼板で覆うカバー工法をするのが一番良いと思います。