2021.6.8
高崎市で日本瓦の屋根を調査しています。
平瓦の上には漆喰のかけらが落ちています、屋根の上の方で漆喰が取れているようです。
漆喰はかなり劣化しているようです。
雨樋の中をのぞくと漆喰のかけらと土がたくさん入っています。
これも屋根の上の方から来たものです。
この土は元々粘土で、棟瓦の下に塗られていた粘土が雨に流されてこの中に入っています。
屋根の一番上の棟瓦のところで漆喰が取れて土が流れ出ています。
土が全て流れてしまうと屋根に雨が入りやすくなってしまいます。
屋根の雨漏りの原因になるところの一つが棟瓦です。
この写真のような状態だと雨の降りが激しい時には雨水が入っていると思われます。
屋根と屋根とが谷になっているところの板金「谷板金」のところには不可解なところがありました。
谷板金近くの平瓦の側面が漆喰で塞がれています。
これでは平瓦の裏にまわり込んだ雨水が谷板金へと流れ込むのをふせいでいるようです。
どの業者が行ったのかわかりませんがこれでは雨漏りを助長しています。
谷板金に近づいてよく見ると穴が開いていることがわかりました。
雨水を集めて流す役割の板金に穴が開いているのですから雨漏りは起きます。