2021.9.1
高崎市のお客様が住環境改善助成事業の助成金を使って屋根の棟の瓦を積み直す工事をしています。
写真は既存の棟の瓦をいったん取り外したところになります。
瓦は既存のものを再利用して積み直しします。
棟の瓦を解体した後に棟金具を取り付けます。
これは地震でも棟の瓦が崩れないようにするために中心的な役割をする大事な金具です。
瓦と瓦の隙間には漆喰材が塗りこまれていて防水の役割も果たします。
棟金具を中心にして左右対称になるように水糸を張り漆喰を塗って、のし瓦を左右に載せていきます。
のし瓦同士はバラバラにならないように緊結留め金具を使って固定します。
棟の瓦の先頭にある鬼瓦は穴にステンレスの針金を通して倒れないように固定します。
今回のお客様の鬼瓦は固定する針金に銅線が使われていたため腐食して切れて鬼瓦が倒れていました。
のし瓦を並べた上に漆喰を塗り、2段目ののし瓦を積んで並べて固定します。
2段目ののし瓦の上にまた漆喰を塗り半円状の断面の冠瓦を載せていきます。
あらかじめ冠瓦に開けた2ヶ所の穴には棟金具に縛り付けてあるステンレスの針金を通していきます。
冠瓦の穴に通したステンレスの針金を縛り上げていきます。
余分な長さの針金はカットしていきます。
屋根の野地板に固定した棟金具とステンレスの針金で棟の瓦は一体化されて固定してあります。
地震が来ても崩れる心配はありません。