高崎市の住環境改善助成金を使い日本瓦の棟瓦の積み直し工事②

2021.9.14

高崎市の日本瓦の屋根のお客様の棟の瓦を全て積み直しする工事をしています。
今回のお客様の棟瓦は複数あり、費用が掛かるため高崎市の住環境改善助成金を使い積み直しします。
既存の形の崩れた棟瓦は解体しました。
写真は野地板(屋根の板)に棟金具を取り付けたところです。

棟金具はこれから積み直しする棟瓦の中心となります。
野地板には棟瓦の長さに合わせて複数の棟金具を取り付けます。
また棟瓦を真っ直ぐに積み上げるため水糸を張って目安にします。

次に棟の瓦と瓦の隙間を埋めるように漆喰材を盛っていきます。
今まではここに粘土が使われていました。
今回使う漆喰材は耐久性と耐候性のあるものです。

漆喰材の上にのし瓦を載せていきます。
棟瓦の先頭の鬼瓦はステンレスの針金で縛り倒れないように固定してあります。
既存の棟瓦では鬼瓦に銅の針金が使われていたため腐食して切れてしまい鬼瓦が倒れていました。

左右対称に載せてあるのし瓦はバラバラにならないように一対ずつ緊結留め金具で固定します。

既存の瓦を再利用して棟瓦を積み直しします。
一番上に載せてある冠瓦までしっかりと漆喰材を詰めてあります。
最後に冠瓦の穴に通した針金を縛り上げれば形の崩れない棟瓦になります。
この工程を全ての棟の瓦に行っていきます。

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