2021.9.17
高崎市の日本瓦の屋根のお宅の隅棟の瓦を積み直しする工事をしています。
隅棟に使われている漆喰は劣化しています。
積み直しするために一番上に載っている冠瓦それぞれに2つずつ穴をあけてあります。
この穴にステンレスの針金を通して棟の瓦を縛り上げてまとめる予定です。
穴を開けた冠瓦はまた再利用しますのでまとめて脇に並べておきます。
冠瓦の下は乾燥した土があります。
塗り土工法と言って粘土と瓦を交互に積み重ねていく工法です。
乾いた粘土は袋に詰めて撤去処分します。
既存の瓦を使って新たに隅棟の積み直しをします。
今まで平らな1枚になっていたのし瓦を半分に割って棟の左右に漆喰の上に載せていきます。
左右ののし瓦の穴に緊結留め金具を掛けて離ればなれにならないように固定します。
棟の先頭の鬼瓦の裏側には針金を通す穴が設けられていますのでステンレスの針金を通します。
漆喰材と瓦を交互に積み重ねていき最後に一番上に冠瓦を載せます。
最初に開けた2つの穴にステンレスの針金を通します。
瓦は水糸を使って真っ直ぐになるよう確認しながら積み上げてあります。
冠瓦の2つの穴から出てきたステンレスの針金を縛り上げて余分な長さのところはカットします。
鬼瓦と冠瓦との隙間には雨が入らないようにシーリング剤を塗ります。