2022.04.13
高崎市のお客様より屋根の雨樋を見て欲しい、との依頼がありました。
屋根はスレートの屋根でした。
中古住宅を購入されたとのことでしたので色々とメンテナンスが必要なようです。
屋根の軒先に付いた雨樋のことを「軒樋(のきどい)」と言います。
真下から見ると軒樋は歪んだような状態になっています。
おそらく雪が降った時に軒先に集まった雪の重みで軒樋が膨らんだように変形したのだと思います。
軒樋の内部には板金が使われているため一度変形すると元に戻すことはできません。
軒樋は屋根の北側と南側に分かれて付いているパターンがありますが、今回のお客様の軒樋は屋根をぐるっと一周して囲むように取り付けられています。
2階の軒樋は足場を組まないと交換は難しいです。
足場を組むのであれば全面雨樋を架け替えた方が良いでしょう。
軒樋にたまった雨水を集めて下に流す役割の集水器をよく見ると、つながれているはずの縦の雨樋の「竪樋(たてどい)」が取れてしまっています。
これも雪が降った時に軒先から落下した雪の衝撃で竪樋が外れてしまったものだと考えられます。
雨樋が無くなると雨水が直接外壁にかかります。
そのため外壁には苔が発生して緑色になっていました。
こうなると外壁は水をはじかなくなって逆に水を吸収するような状態になってしまいます。
足場を組んでこの外壁も高圧洗浄して汚れを落としてあげたいですね。