2022.05.11
高崎市のお客様より屋根の瓦を見て欲しい、との連絡がありました。
お客様のお宅は三階建てになっていましたが、幸いベランダより屋根に上がることができるようになっていました。
屋根に上がると瓦を固定する釘が浮き出ていました。
これは釘を受け止める側の下地の木の水分がなくなり、釘の穴が広がってしまうことが一因です。
ほかにも屋根の瓦を補修した形跡が見られました。
本来は瓦には漆喰を塗るところですが、コーキング剤を塗って補修してありました。
また瓦を固定するはずの釘が抜けてしまって穴が開いた状態になっています。
そして瓦が割れてしまっています。
隣の家の人が気付いて教えてくれたそうです。
ここで問題なのは、この屋根の瓦がモニエル瓦という現在生産されていないセメント瓦だということです。
瓦が割れたところの屋根裏の状態。
野地板に雨のしみた形跡があります。
白いカビも発生しています。
お客様の予算の都合もあり、今回は何とか中古のモニエル瓦を探してみることにしました。